ハーブティーって本当に母乳にいいの?AMOMAのミルクアップブレンド&ミルクスルーブレンドを1ヶ月試した効果・感想

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助産師16年&母乳育児支援者&一児の母。助産師の仕事の中でも特に母乳育児支援が好きで、たくさんの母子の母乳ライフのお手伝いをしてきました。 「『母乳だけ』も混合栄養も全部母乳育児」という思いで、母乳育児を科学的な視点+リアル感覚の両方から解説しています。趣味は子ども服作り。

授乳用のハーブティーを検討している方は、こんな悩みを持っていると思います。

  • 赤ちゃんを母乳で(母乳メインで)育てたい。
  • 母乳をもっと出るようにしたい。
  • 繰り返し母乳が詰まったり乳腺炎になったりしてつらい。

このような悩みを解決するために、ネット検索するとよく上位表示されるのが「AMOMA」

このページでは私の体験談と「実際のところ、ハーブティーの効果はあるの?」についてまとめています。

私の母乳育児状況
  1. 出産当日~生後2日目:母乳だけ
  2. 生後2日目夕方~生後8日目:赤ちゃんが黄疸で入院したため、「搾乳+ミルク+時々直接授乳」の混合栄養
  3. 生後9日目~ずっと:母乳だけ
  4. 生後5ヵ月頃+1年数ヶ月頃の2回:両側性(左右両方)のひどい乳腺炎

ミルクアップブレンドを1ヶ月飲んだ感想

ミルクアップブレンドは入院中から飲みました。

私は、

  1. 産後最初の数日間は母乳があまり(時にはほとんど)出ないことが普通
  2. それでも深く&頻回に授乳していればいずれ母乳が出るようになる

ことは理解していました。

ミルクアップブレンドを飲んでみようと思った理由は、

ミカ子
母乳の悩みを検索するとAMOMAのハーブティーがよく表示されるし、

飲んでる人もたくさんいるみたいだけど、本当に母乳がたくさん出るようになるまでの期間が短くできるのかな?

自分の体で試してみたい!

という好奇心からです。

味はどうか?

私はアロマオイルやハーブが好きで、アロマオイルを部屋の芳香浴に使ったり、料理にハーブを使ったりします。

そういう「いわゆるナチュラル系」が好きな私にとっては「けっこうおいしい」というのが第一印象でした。

でも、ハーブが好きではない人は「草っぽさ」「薬っぽさ」を感じるかもしれません。

個人的には毎日飲むのに苦になるような味ではなかったです。

効果は?

肝心の効果は…

よく分かりませんでした。

なぜなら、私はミルクアップブレンドを飲むのと並行して、

  1. 頻回授乳(赤ちゃんが入院後は搾乳)
  2. 深い吸着

を両方実践していたから。

母乳分泌をよくするために科学的に必要なことは実行していたので、「なるべくして母乳が出るようになった」とも言えます。

でも、ハーブティーもその結果を後押ししてくれた可能性もあると思います。

私の感想は

  1. 「可もなく不可もなく」
  2. 「でももしかしたら、いい結果を少しは後押ししたかも?」

という感じでした。

とにもかくにも、順調に母乳が出るようになったので継続購入はせず、「頻回授乳」&「深い吸着」の徹底を継続して母乳分泌量は維持することができました。

ミルクスルーブレンドを1ヶ月飲んだ感想

ミルクスルーブレンド を飲んだのは、産後5ヵ月頃に両側性のひどい乳腺炎になったのがきっかけです。

この時も、「乳腺炎の対処法ってネットではどんなことが書かれてるのかな~」と思ってネット検索すると、やっぱり「AMOMA」のサイト(コラム)が上位表示されるではありませんか。

ミカ子
効果を検証するチャンス!

という職業的興味本位でこの時も飲んでみました。

味はどうか?

ミルクアップブレンドと比べると、「ミルクスルーブレンド の方が草っぽい」というのが印象でした。

その薬っぽさが「良薬は口に苦し」な感じでいい感じとも言えますが。

「トラブルがない時に好んで飲むことはないかな~」というのが私の感想でした。

効果は?

結論だけ言うと、こちらも「よく分からなかった」です。

なぜなら、ミルクスルーブレンド を飲むのと並行して、産後直後同様に科学的に必要と判明していることは全部やっていたからです。

乳腺炎の症状緩和に必要なこと

  1. よく休むこと(家事などはやらない)
  2. いつも以上に頻回に授乳すること
  3. いつも以上に「深い吸着」を徹底すること
  4. 抱き方を変えて、患部から重点的に母乳を飲み取ってもらうこと
  5. 水分を摂ること
  6. 処方された抗菌薬を指示通り飲むこと

左右両方のひどい乳腺炎で炎症のため母乳分泌もガタ落ちしましたが、結果的に10日程度で元に戻りました。

ミルクスルーブレンドがどの程度、この治癒経過に貢献してくれたかは分かりません。

ミルクアップブレンド同様の感想になりますが、

  1. 「可もなく不可もなく」
  2. 「でももしかしたら、いい結果を少しは後押ししたかも?」

という感じでした。

個人的に味があまり合わなかった&明らかな効果は実感しなかったので、2回目の乳腺炎の時は使いませんでした。

ハーブティーが母乳育児を順調にする科学的根拠は現在のところあまりない。

  • オーガニック=体にも母乳にもよさそう!
  • ハーブティー=母乳が出るようになりそう!トラブル解決してくれそう!

というイメージがあると思いますが、科学的にはどうか?という点を考えたことがあるでしょうか?

「母乳とハーブティー」についてはあまり大規模な研究がないようで、

  1. ハーブの種類・純度・濃度によっては母子の健康に害があるかもしれない可能性
  2. 母乳分泌を良くしたり、トラブルを改善・予防してくれる可能性
  3. ハーブティーは1つのし好品であって、母乳育児への貢献度には効果が薄い可能性

のいずれの可能性も考え得るようです。(だから私も自分自身で試してみたわけです)

この項では、医療者向けの『よくわかる母乳育児』という本でハーブについて書かれた内容を一部ご紹介します。

ハーブティーに本当に効果はあるのか?

  • ハーブの純度や成分
  • 乳汁産生の効果
  • 児への影響

などには不明な点も多い。

つまり「母乳のためのハーブティ=いいもの、安全なモノ」という訳ではなく、選択には注意が必要ということですね。

「ミルクシスル」について

乳汁産生が児の必要量程度である女性に63日間用いたところ、コントロール群の増加率よりも優位にミルクシスル群の方が多く増加したという報告があります。

「フェヌグリーク」について

「フェヌグリーク」は抗不安作用があり、アメリカにおいてしばしば用いられる乳汁増加のためのハーブです。

フェヌグリーク3カプセルを1日3回内服した10人の女性において、乳汁生産量が1日平均207mlから464mlに増加したという研究結果もあります。

また、この研究ではとくに副反応はみられませんでした。

調べたところミルクアップブレンドには、この「フェヌグリーク」が含まれるようです。

母乳分泌を減らすハーブなどについて

  • セージ
  • セージを含む食品
  • 強いペパーミントキャンディ
  • メンソール入りの咳ドロップ

などで乳汁産生が低下する女性もいるともいわれています。

ちなみに、HPで見た限りでは、「AMOMA」 の授乳用ハーブティーでは以下のようになっていました。

  1. フェヌグリークを含むハーブティー:ミルクアップブレンド
  2. セージを含むハーブティー:ミルクセーブブレンド(卒乳ブレンド)
  3. ミントを含むハーブティー:ミルクスルーブレンド(スペアミント)、ミルクセーブブレンド(卒乳ブレンド) (ペパーミント)

母乳育児をスムーズにする大前提は「頻回授乳」&「深い吸着」

つまり、「ハーブティーって本当に効くの?」に対する答えはこんな感じ⇩です。

  1. 母乳育児にハーブが効果があるかどうかはイマイチはっきりしない
  2. 効果があるように感じる人もいるし、私のように「よく分からない」人もいるし、合わない人もいる

私自身の感想や「ハーブティーが母乳育児を順調にさせる科学的根拠は現在のところあまりない。」の項を読んで、結局ハーブティーを試してみるかどうかは個人の自由です。

すごく高価なものでもないですし、「コーヒー・紅茶のような1つのし好品」として試したり、心理的なお守りとして飲む分には構わないんじゃないかと思います。

でも、先述した通り「はっきりとした効果」が明らかになっているわけではないので、「ハーブティー頼み」になってしまうのはナンセンスです。

以下の2つのカテゴリーでも詳しくまとめていますが、あくまで基本・必須なのは「頻回授乳」&「深い吸着」です。

  1. スムーズに母乳育児をするためのコツ
  2. 痛くない授乳方法・授乳姿勢

まとめ

  1. ミルクアップブレンド
  2. ミルクスルーブレンド

の2つを利用してみた感想と、「そもそもハーブティーって効果ある?」ということについてまとめました。

私は「効果はよく分からない」というのが感想でしたが、授乳と授乳の間の束の間のリフレッシュにはなりました。

ハーブティーを試す場合でも「頻回&深く授乳することが基本」ということを心に留めて、「1つの楽しみ」として使うといいのかなと思います。