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我ながら私は、超絶ハードな母乳育児経験を持っています。
このページでは、私の個人的な母乳育児経験についてツラツラと書き綴っています。
多くのお母さんと同様に「母乳で育てること」を選択した私
私も多くのお母さんと同様に「できる限り母乳で育てたい」と思っていたので、生後すぐから母乳育児を始めました。
一応助産師だし、しかも母乳育児支援が好きで勉強や実際の相談業務もたくさん経験してきたので、母乳育児に対してはある程度自信がありました。
「頻回授乳?そんなの最初の1~2ヵ月は当たり前なんだから、どれだけでも付き合ってあげるよ~♪」と余裕しゃくしゃくでした。
でも…産まれてきた娘は、私の職業的知識・スキル・経験では太刀打ちできない、本当に手のかかる、授乳が大変な赤ちゃんだったんです…!
いつまで経っても頻回授乳
まず、とにかく授乳回数が頻回!
しかも最初の数ヶ月だけじゃなくて、ず~っと!でした。
最初の1ヶ月
最初の1ヶ月はこんな感じ⇩でした。
こんな感じで、最初の1ヶ月は1日17~20回くらい授乳してました。
とにかく1回吸い始めるとおっぱいを離さない子で、ぐっすり寝てそうだから…と思っておっぱいを外すと「ゔわぁ~~ん!!」と泣き叫ぶという感じでした。
いつ挑戦しても、おっぱいを外そうとすると完全覚醒しちゃうんです。
仕方ないからおっぱいを外すのは諦めて、授乳の半分くらいは添い乳にしていましたが、今思い返してもこの時の私がいつ寝ていたのかまったく思い出せません。
最初の1~2ヶ月は1日15回だろうが20回だろうが何回でも授乳する!と覚悟していたので精神的にはツラくありませんでしたが、体力的にはやっぱりキツかったですね…
生後6ヵ月になっても12ヶ月になっても頻回授乳
そんな感じで最初の1~2ヶ月を乗り越えて、授乳回数も減ってくるかな…と淡い期待を抱いていましたが!
生後6ヵ月頃はこんな感じ⇩の授乳でした。
生後半年を過ぎても相変わらず10回以上の授乳回数。
日中は児童館に遊びに行ったりして楽しいことをしていれば飲まずに過ごせる時間が出てきましたが、何より大変だったのが、夜間1~2時間毎の授乳…;
生後6ヵ月になってもまるで新生児のような生活で、この頃になるとさすがに「いつまでこんな生活なの…」という気持ちでした。
それでも、ミルクも搾乳も「補足」というものを一切拒否する赤ちゃんだったので、「そのうち落ち着くはずだから」と自分に言い聞かせて娘の欲求に応え続けていました。
ところが…生後12ヶ月になってもこんな感じ⇩でした。
日中の授乳回数はさらに減ったものの、夜間の1~2時間毎がそのまま…
睡眠不足の慢性化と、生後6ヵ月頃から始めた補完食(離乳食)をほとんど食べてくれないのとで、この頃になると心身はボロボロでした。
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座って授乳できない!
大変だったのは長期間にわたる頻回授乳だけじゃありません。
座って授乳ができなかったんです!
言ってる意味が分かるでしょうか…?
つまりこんな感じ⇩で、立って&横抱きして&ユラユラ揺らして、授乳してたんです。
「スタンディング授乳」というか「ギタリスト授乳」というか…
寝落ちするまではこの「スタンディング授乳(ギタリスト授乳)」が必須でした。
(眠った後なら座ったまま授乳できました。)
最初の1ヶ月くらいだけは、頻回授乳ながらも座って普通に授乳できていたんです。
ところが生後2ヶ月頃から、
- 座って授乳しようとすると「おえぇ~~~~!!」とえずいて泣き叫ぶ&暴れる
- →飲みたいのに飲めなくて更にぐずる
- →もう一度授乳しようとしても「おえぇ~~~~!!」
この繰り返しでした。
授乳があまりに頻回で母乳が出過ぎる傾向にあったので、母乳が勢いよく出てくるのがイヤだったんじゃないかと思います。
飲みたいのに飲めない…かといって哺乳瓶やカップを使っても飲んでくれない。
どうにかして飲ませてあげようと思った挙句の苦肉の策が、このスタンディング授乳でした。
こういう特殊な授乳スタイルでも1日1~2回ならいいんですが、毎回これが必要で、しかも2歳まで続きました。
この授乳スタイルは、クッションとか膝に赤ちゃんの体重を預けられないので、腕・肩・背中・腰…とにかく全身いたることろが凝り固まって痛くてたまらないんです。
ホント…大変でした。
布団で寝てくれない!1日6時間は抱っこしながら授乳の生活
まだ続きます;
スタンディング授乳でようやく寝た後に、私が静かに座るのは大丈夫でしたが、おっぱいを外して布団に寝かせようとすると日中は100%起きちゃうんです。
布団に下ろすと赤ちゃんが起きるのは「赤ちゃんあるある」ですが、娘は確率100%でした。
飲み始めにグズって大変なのを、ユラユラ揺らして落ち着かせながらスタンディング授乳して、ようやく静かに寝た…と思っても、布団に下ろそうとすると完全覚醒します。
完全覚醒すると、また最初からスタンディング授乳のやり直しです。
もう体中が痛くて、やり直しはムリ…
泣かれてスタンディング授乳をやり直すくらいなら、抱っこしたまま座って、そのまま静かに寝ててくれた方がマシ…と思い至った私は布団に下ろすのは諦めて、
朝寝1時間+昼寝3時間+夜の寝かしつけ2時間=トータル6時間
娘を抱いたまま授乳し続けました。
毎日最低6時間、抱っこしたまま授乳(しかもその約半分はスタンディング授乳)…!
本当に常時体がバッキバキでした。
搾乳もミルクも飲まない
私は「すべての母子にとって『母乳だけ』がベスト」と考えているわけではなく、お母さんの心身ストレスが大きいならむしろミルクを使って戦略的に休むべきだと考えています。
自分自身の場合も疲れが限界を超えていたので、当然搾乳やミルクの補足はトライしました。
ところが…とにかく哺乳瓶でもカップ授乳でも飲まない。
乳首以外のものを口に入れようとしただけで「おぇぇぇ~!」と激しくえずき、私以外の人に挑戦してもらってもダメでした。
のちのち「サイズや季節に合っていなくても自分の気に入った服しか着ない」など、こだわりの強い子どもだということが判明したのですが、今思えば最初の強いこだわりは「おっぱいから直接出てくる母乳」でした。
授乳しながらじゃないと眠れないので、1人で出掛けられない。
こういう授乳スタイル・睡眠パターンだと、とにかく私が1人で出歩くのが難しいんです。
ちょっと美容院に行くための90分を確保するにも、次の授乳までに帰ってこれるように計算しつくして外出しないといけませんでした。
かわいい愛しい我が子ですが、ず~~~~っと誰かとベッタリって、やっぱり疲れるものです。
たまには、週に1回くらいは、2~3時間でいいから1人きりになりたい。
生後1年を過ぎても、そういうヒトとして普通の欲求が満たされないのはとてもツラかったです。
オットに短時間こま切れに娘の相手をしてもらって、その間に1人でお皿洗いをするのが当時の私の楽しみでした。
普通に生活できる程度に授乳回数が落ち着いたのは4歳になってから。
それで、結局いつ落ち着いたかというと、4歳を過ぎてからです。
卒乳のタイミングについては、1歳になったらとか2歳になったらとか期限で決めるんじゃなく、娘本人が納得できるまで飲めばいいと思っていましたが、私の予想をはるかに超えて5歳を過ぎた今も飲み続けています。
そうやって飲み続けて飲み続けて、おっぱいを飲みながらも4歳を過ぎたころから夜間授乳がナシだったり1~2回だったりと、普通の人間らしい睡眠を取れる程度には落ち着きました。
長かったですねぇ…
まとめ
私の大変だった母乳育児についてまとめてきました。
今読み返すと、まるで修行ですね~。
我ながら良く頑張ったと思います。
同じ状況の親子がいるかどうか分かりませんが、もしアドバイスするとしたら、
もうこれだけ。
お母さんが心身を病むのが赤ちゃんや家族にとっても一番不幸だし、負担・コストもかかります(通院・治療など)。
おっぱい好きだけど、搾乳・ミルクの補足を受け付けてくれる赤ちゃんならむしろラッキー。
搾乳なりミルクなりを飲んでもらって、赤ちゃんにまとまった時間寝てもらい、お母さんの睡眠時間を確保しましょう。
私のように「直接授乳しか」受け付けない場合は、リスクをお金で解決するしかありません。
家事代行サービス・ベビーシッター・時短家電、とにかくあらゆる手抜きサービス・グッズを使って乗り越えてください。
使えるお金が一応あるなら、病む前に「お金で解決できることはお金で解決する」のがベストだと思います。