【混合栄養での授乳】母乳量を増やしたい人がミルク量を減らす方法6つのコツ

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助産師&母乳育児支援者&一児の母。 「ちょっとの勉強で、妊娠・出産・母乳・育児はもっとラクチンできる」「『母乳だけ』も混合栄養も全部母乳育児」という思いで、科学的な視点+リアル感覚の両方から周産期のことを解説しています。

産院から退院するときに母乳+ミルクの混合栄養ことも多いですよね。

混合栄養で退院してくると、しばらくして湧いてくることが多い気持ち。

退院する時は母乳+ミルク40mlって言われたけど、ずっとこのままでいいの?

できたら母乳の量を増やしていきたいんだけど…

混合栄養で母乳割合を増やしてミルクを減らしたい場合は、母乳外来などで対面相談するのが基本です。

「でも何となくでもいいから方法を知りたい」という人もいると思いますので、このページでは基本的な考え方をご紹介します。

このページでは、

  1. 赤ちゃんが健康で発育が順調
  2. お母さんが母乳メインor母乳だけにしたいと希望している

という前提で説明していきます。

コツ①:1週間、ミルクの量を1割くらい減らしてみる。

現時点で、母乳+ミルクが十分足りていると思われる場合は、ミルクを1割程度減らしても大丈夫だと思います。

一度にあまりたくさんミルクを減らし過ぎると、

  • 赤ちゃんの体重増加が少なくなったり、
  • グズる時間が多くなって負担感が増えすぎるリスクがあるので、

少しだけ、具体的には1割程度(多くて2割程度)のカットにとどめるといいと思います。

(足しているミルクの量や体重増加状況によっては一気に半分くらいにできる場合もあります)

どのタイミングのミルクを減らす?

冒頭に書いたように、1回40ml×8回/日のミルクを足している場合、1割ミルクを減らすとなると毎回4mlカットです。

4ml減らすって現実的じゃないですよね。

1日320mlミルクを使っているので、1日で30~40mlくらいミルクを減らしたい訳です。

例えば「夜はあまりに授乳したがって起きると困るから、昼間1回分(40ml)ミルク補足をやめてみて、あとはいつも通り」でもOKです。

コツ②:意識的に授乳回数を最低1日1~2回増やす。

ミルク量を減らすからには、とにもかくにも母乳量を増やさないといけませんよね。

ミルクを減らしたら、当然その分の授乳量を母乳でカバーする必要があるので、「ミルク量カット+授乳回数増加」はセットが基本です。

具体的にどれくらい授乳回数を増やすかはケースバイケースですが、少なくとも1日1~2回は増やします

増やそうと思わなくても、赤ちゃんが欲しがって自然に授乳回数が増えることも多いと思います。

どんな場合であっても、授乳回数が増えているかは意識的に確認してください。

ここを怠ると、「気付いた時には赤ちゃんがあまり育っていなかった」という悲しい結果になりかねませんから。

コツ③:今まで以上に「深く吸いつかせること」を意識する。

赤ちゃんが乳首の先だけを浅く吸っている状態では母乳をうまく飲み取れません

また、効果的に母乳を飲み取ってもらえないと母乳分泌量も増えにくいです。

「深い吸着」は母乳育児継続の基本中の基本ですが、母乳の量を増やしたい時には特に重要なので、授乳方法を見直して、必要なら修正します。

(ご自身では修正が必要かどうか判断しにくいと思うので、このためにも母乳外来の受診をおすすめします)

深い吸着の具体的なポイントについては「痛くない授乳のやり方10個のコツ」にまとめていますので、参考にしてください。。

コツ④:搾乳する。

授乳回数を1~2回増やしただけでは、思うように母乳分泌量が増えなかったり、増えるのに時間がかかる場合もあります。

また、

  • 赤ちゃんがのんびりしたキャラクター
  • 赤ちゃんが寝るのが好き
  • 上の子がいたりして、家族の生活リズム的になかなか授乳回数を増やす余地が見つからない

場合、授乳回数を増やすのがどうしても難しいこともあるかもしれません。

より早く&確実に母乳分泌量を増やすためには、授乳回数増加に加えて搾乳もすると効果的です。

搾乳のやり方については、以下の記事にまとめていますので参考にしてください。

コツ⑤:コツ①~③を1週間実施しながら、赤ちゃんが十分に栄養を摂れているか確認する。

日々の生活の中での確認

赤ちゃんが十分に母乳やミルクを飲めているか毎日の生活の中で判断するには、赤ちゃんのおしっこに着目します。

毎日の生活の中での授乳量が十分かの判断法:1日に6回以上、薄い色のずっしりした重さのおしっこが出ているか

飲まなければおしっこは出ないので、これ⇧が満たされていればだいたい大丈夫だと思います。

正確な「数字」としての確認

「ミルクを減らしたら、いつの間にか母乳メイン(あるいは母乳だけ)になっていた♪」

という人もたくさんいると思いますが、私はミルクを減らしてその分を母乳に移行していこうとするなら、赤ちゃんの定期的な体重測定をおすすめします。

具体的には、以下の方法で「体重という数字」で授乳量が適切か判断します。

  1. ミルクを1割程度減らす
  2. 日々の生活の中で尿が十分出ていたらそのまま1週間1割カットでキープ
  3. ミルクを減らし始めて1週間で体重測定
  4. 日割り計算して、+25~30g/日程度体重が増えているか確認(1日当たりの体重増加については、適量に個人差がある&医師によってそれぞれ見解があるので、この数字はあくまで目安です)

授乳量が適切か判断する方法まとめ

栄養(授乳量)が十分かどうかの見分け方については以下の記事に詳しくまとめていますので参考にしてください。

コツ⑥:1週間の体重増加が順調だったら、さらに1割ミルク量を減らして1週間試す。

  1. 赤ちゃんの体重が十分増えていて、
  2. 赤ちゃんの全身状態・機嫌が良く、
  3. お母さんの体調も良く、
  4. お母さんがさらなる「ミルク減&母乳増」を希望する

場合は、さらにミルクを減らすか検討します。

もっとミルクを減らして母乳の割合を増やしたい場合は、コツ①~④を繰り返します。

コツ②に関しては、ミルクを少し減らす度に授乳回数を増やしていたら、キリがない場合もあります。

段階的にミルクを減らす時に授乳回数をどこまで増やす必要があるかは、個別に判断する必要があるのでここでは言及しませんが、「1日に6回以上、薄い色のずっしりした重さのおしっこが出ているか」という基準が1つの手掛かりになると思います。

「1週間」というのは目安の期間ですが、短いスパンで取り組んだ方が修正しやすいので、週単位で取り組んだ方がより安全だと私は思います。

まとめ

母乳+ミルクの混合栄養で、母乳の比率を増やしていきたい場合のやり方についてまとめました。

冒頭でも書きましたが、栄養比率を変える方法は個別性がとても高いので、混合栄養で母乳割合を増やしてミルクを減らしたい場合は、母乳外来などで対面相談するのが基本です。

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