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という疑問にお答えします。
- 「母乳が良く出る=おっぱいが張る」ではないこと
- 母乳が十分飲めているか見分ける方法
胸が張らなくなった・張らないのは「母乳育児が軌道に乗ってきた証拠」
産後しばらくして段々胸が張らなくなるのは、
- 本当に母乳が出なくなっていても
- 順調に母乳が出続けていても
どちらでもあり得ることです。
順調に母乳が出続けている場合は、胸が張らなくなった方が「母乳育児が順調」と言えます。
その理由をまとめていきますね。
胸が張らないのは「需要と供給のバランス」がとれてきたから
「張るおっぱい=よく出るおっぱい」というイメージがあると、「張らないおっぱいが『いいおっぱい』だよ」と言われてもいまいちピンとこないと思います。
「おっぱいが張らなくなった=母乳が出なくなった」場合もありますが、後述する赤ちゃんがよく飲めている兆候があるのであれば、基本的には「胸が張らない=古い母乳の在庫を抱えなくなった、需要と供給バランスのとれたいいおっぱい」と言えるワケです。
最初の10日程度の母乳量はホルモン量によって左右される
「母乳の需要と供給バランス」についてもう少し詳しく解説してみます。
出産してすぐ~産後10日目頃までは、母乳分泌量はお母さんの体内で分泌されるホルモンによって左右されます。
具体的には
- 主に「プロラクチン」というホルモンがたくさん分泌され
- プロラクチンを受け取って機能させるプロラクチン受容体が多いほど
たくさんの母乳が出るようになります。
プロラクチンやプロラクチン受容体を増やすためには、分娩後すぐからの頻回な授乳(あるいは搾乳・乳頭刺激)が必要です。
最初の2~3日は、母乳がまったく出ない~出てもにじむ程度だったのが、頻回授乳を続ける内に急激に母乳が作られるようになります。
この「急激に母乳が出るようになる時期」は多くの人は産後49~72時間頃に起こりますが、作られた母乳を外に出すだけの乳管口が開いていないために、「在庫でパンパン」状態になって胸が張ります。
産後しばらくすると「母乳を出しただけ新しく作る」システムに変わるから、おっぱいは張らなくなる
母乳が急激にたくさん作られるようになった後も頻回授乳・搾乳を続けていると、お母さんの体は「赤ちゃんに必要な母乳量」を認識してくれたかのようになります。
つまり、「赤ちゃんが飲み取った分(搾乳した分)だけを新しく作る」というシステムに変わります。
だから需要と供給バランスがとれて軌道に乗ると、おっぱいはあまり張らなくなるのです。
本文①
母乳が十分飲めているか見分ける方法
でも、おっぱいが張らなくなった=出なくなってる場合もあるなら、どうやって見分けるの?
と思いますよね。
母乳は飲んでいる量が一目でパッ!とは見えないので不安になりますね。
赤ちゃんに必要なだけ母乳が出ているか見分ける方法はいくつかあります。
- 母子手帳に載ってる成長曲線に沿って体重が増えている。
- 1日6回以上、薄いおしっこがたっぷり出る。
- 3000g前後で産まれた場合は、1日あたり20~35g程度体重が増えている。(小児科医によって「よく飲めている」基準値が異なる場合もある)
- 生後1ヶ月くらいまでの赤ちゃんなら②・③の方法が使いやすいですし、
- 2ヶ月を超えてきたら①・②での見分け方が良いと思います。
母乳が十分飲めているかを見分ける方法についての詳細は以下の記事にまとめていますので、併せてご覧ください。
- 赤ちゃんの母乳やミルク、足りてる?足りない?を見分ける2つの方法
- 生後3ヵ月頃までの体重増加は+20~35g/1日が目安。赤ちゃんの体重増えてない?増えすぎ?に答えます。
- 赤ちゃんの体重増加の計算方法
まとめ
胸が張らなくなって母乳が出なくなったんじゃないか心配という時の考え方についてまとめました。
- 本当に母乳が出なくなって胸が張らなくなる場合もあるが、よく母乳が出ていても胸が張らなくなることはよくある。
- 赤ちゃんが母乳を十分飲めているかの見分け方
- 赤ちゃんが母乳を十分飲めている兆候があるのなら、張らなくなったおっぱいは「古い在庫を抱えていない、需要と供給バランスがとれたいいおっぱい」
赤ちゃんが生まれてすぐの頃は張っていたおっぱいが張らなくなった…
母乳が出なくなったの?赤ちゃんはちゃんと母乳を飲めている?