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という疑問にお答えします。
- 搾乳器を選ぶ時の5つのポイント
- 5つのポイントを満たす搾乳器
搾乳器の選び方5つのコツ
「搾乳器」と検索すると、本当に色々な種類の搾乳器が販売されていて、何を選べばいいか迷いますよね。
搾乳器を選ぶ時のポイントを5つにまとめて解説していきますね。
搾乳器の選び方①:搾乳モードが2段階あること
赤ちゃんがおっぱいを吸う時、最初からはゴクゴク飲みません。
- 最初は「呼び出し吸啜」と言って、小刻みに乳頭・乳輪を吸います。
- 母乳がピューピュー出てくるようになってから、「ゴックンゴックン」というゆっくりとした飲み方に変わります。
できるだけ、赤ちゃんの自然な吸てつリズムを再現してくれる「2フェーズ搾乳技術」が搭載された搾乳器を選んでくださいね。
搾乳器の選び方②:搾乳器の圧が細かく調整できること
搾乳器の圧が一定にしかかからないと、人によっては「痛い!」と感じることがあります。
また、同じ人でもおっぱいの張り具合などによってちょうどいい吸引圧は変化します。
授乳でも搾乳でも、母乳をよりたくさん出すためには「痛みは絶対に禁物」です。
- 痛みを感じる
- →オキシトシンの分泌量が減る
- →母乳を乳房の外に押し出す力が弱くなる
- →母乳分泌量が減る。
だから、「おっぱいには痛いことはしない」というのが大鉄則です。
搾乳器の選び方③:陰圧が掛かり過ぎる「ピストン式の搾乳器」ではないこと
注射器のような長い筒状の形をした搾乳器で、「押し子」と呼ばれる部分を引いて陰圧を作ることで搾乳するタイプの搾乳器を「ピストン式の搾乳器」と言います。
選び方②と理由は共通ですが、搾乳時に強い陰圧が掛かり過ぎないことはとても重要です。
特にピストン式の搾乳器は、調整しても陰圧が掛かり過ぎて痛みを伴うことがよくあるので注意が必要です。
- 痛みを感じる→オキシトシンの分泌が減る→搾乳量が減る、になりやすい。
- 乳腺を傷めたり、閉塞させたりして乳腺炎などのトラブルの原因になることもある。
搾乳器の選び方④:電動搾乳器が適しているのはこんな人
搾乳器の選び方①~③で絞り込みをしていくにあたって、そもそも「電動にするか?手動にするか?」は重要な選択の分かれ道ですね。
- 手動より電動の方がラク
- でも電動の方が値段が高い
という傾向がありますので、自分にとっての優先順位を考えて、電動か手動かを選ぶ必要があります。
私が考える「電動搾乳器が適している人」はこんな人です。
- 赤ちゃんが新生児集中治療室に入院していて1ヶ月以上搾乳が必要な人
- 生後間もない時期の職場復帰などで、継続的に搾乳が必要な人
- 短期間の搾乳、1日に数回の搾乳でも、搾乳を少しでもラクに継続したい人
- 腱鞘炎になっている・あるいはその傾向がある人
- 予算に余裕がある人
搾乳器の選び方⑤:手動搾乳器が適しているのはこんな人
選び方④に続いて、私が考える「手動搾乳器が適している人」はこんな人です。
- 搾乳が必要な期間が2~3週以下と短い人
(短期間でもラクに搾乳したい人は電動がおすすめ) - 連日搾乳をするわけではなく、時々必要に応じてするだけの人
- 予算があまりない人
- 電動搾乳器特有の音が気になる人
搾乳量の維持・増量には頻回な搾乳が必要な場合が多いので、もし迷うなら無理なく搾乳を継続するためにも、電動式を選んでおくことを私はすすめています。
おすすめ搾乳器の一例:「搾乳器の選び方のコツ」を満たす具体的な商品はどれか
と感じますよね。
「そうは言っても何か具体的に!」と感じると思いますので、一例としてメデラ社のものをご紹介しておきます。
2フェーズ搾乳技術の搭載はもちろん、搾乳圧が細かく調整でき、ネットで替えパーツも入手しやすいです。
病院採用が多い搾乳器なので、例えば赤ちゃんが入院中の方だったら病院にあるものを借りて試してから購入するのもいいですね。
ただメデラ社の搾乳器は他社に比べてお値段が高いのが玉にキズ。
また、先述したように、すべての人がこの搾乳器がマッチするわけでもありません。
私が母乳相談を受けていたお母さんの中にも
- メデラの搾乳器というか、どんな搾乳器でも絞れない
- でも手絞りだと絞れる
- 直接授乳だとさらによく出ている様子(母測したところ、搾乳より飲めていた)
という方がいらっしゃいました。
どの搾乳器を選ぶにしても、乳房の形・大きさ・柔らかさなどによって合う・合わないはありますので、お金はかかりますけど試してみるしかないのが現実だと思います。
長期間搾乳が必要な人・本気で母乳量を増やしたい人は「ダブルポンプ搾乳器」がおすすめ
「ダブルポンプ搾乳」とは、左右同時に搾乳することです。
予定日よりずっと早く、小さく生まれた赤ちゃんの場合、数ヶ月の入院を余儀なくされることもあります。
その間、面会に通いながら搾乳・母乳分泌を維持するのは想像以上に大変なことだと思います。
また、赤ちゃんが入院中でなくてお母さんと一緒に生活している場合であっても、「できるだけ母乳メインにしていきたい」という思いが強い場合には「ダブルポンプ」での搾乳は選択肢の1つになると思います。
いずれの場合でも、搾乳をより効果的に効率よく行うためには、左右同時に搾乳する「ダブルポンプ」が良いことが分かっています。
- 左右同時に搾乳した方がプロラクチン(母乳を作り出すホルモン)濃度の上昇が大きいことが分かっているから。
- 左右別々に搾乳するよりも射乳反射の回数が増える、搾母乳の熱量が増加するなど、オキシトシン(母乳を勢いよく押し出すホルモン)分泌にも効果的に働くから。
ダブルポンプ搾乳を更にラクにするためのグッズとして、搾乳器を乳房にくっ付けておくための「ハンズフリーブラ」なるものも販売されています。
両手が空けば、赤ちゃんの写真や動画を観ながら搾乳しやすくなるから、更なる搾乳量アップが期待できますね。
もちろんボンヤリしたり、好きなテレビ観ながら搾乳してもいいですね。大事なのは一番リラックスできる状態で搾乳することです。
ダブルポンプでの搾乳は様々なメリットがある一方で、
- 機材の購入・レンタルにお金がかかる
- 洗浄するパーツが多くなるので手間がかかる
といったデメリットもあります。
シングルポンプを選択するか、ダブルポンプを選択するかは、それぞれの事情・お気持ちに合わせて選べばいいと思います。
まとめ
搾乳器の選び方の5つのコツと、コツを満たす搾乳器の一例についてまとめてきました。
- 搾乳モードが2段階あること
- 搾乳器の圧が細かく調整できること
- 陰圧が掛かり過ぎる「ピストン式の搾乳器」ではないこと
- 予算が許すなら、電動式搾乳器がおすすめ