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という疑問にお答えします。
- 手で搾乳する時に、痛みなくたくさんの母乳を絞るための5つのポイント
- よくやりがちなNGなやり方の搾乳
- 手で搾乳する時に必要なもの
- 搾乳の保存条件と保存期間
搾乳器での搾乳方法を知りたい方は「おすすめの搾乳器と、搾乳器での搾乳のコツ」をご覧ください。
母乳がたくさん絞れる、手での搾乳方法~5つのやり方のコツ~
痛みなく、短時間でよりたくさんの搾乳を得るためには、ちょっとしたコツがあります。
風船を乳房に見立てて、画像で説明していきますね。
手での搾乳のコツ①:どこを圧迫すれば母乳がたくさん出るかポイントを探す。
人には、「おっぱいのこの位置を押すと母乳がいっぱい出る!」というポイントがあります。
多くの人はそのポイントが、乳輪の輪郭あたりにあります。
もちろん乳輪の大きさには個人差がありますので、
- 乳輪が大きな人→母乳がたくさん出るポイントが乳輪の輪郭より内側に
- 乳輪が小さな人→母乳がたくさん出るポイントが乳輪の輪郭より外側に
となることもあります。
どんな乳輪の大きさの人でも、だいたい乳頭の付け根から2~3㎝のところに母乳がたくさん出るポイントがありますので、まずは自分のポイントがどこにあるか探ります。
ポイントに当たると、人差し指と親指で少し圧迫しただけで、母乳が出てきます。
乳頭の真下で、人差し指と親指のハラを合わせるようにして「おっぱいのこの位置を押すと母乳がいっぱい出る!」というポイントを探してください。
手での搾乳のコツ②:乳頭の真下で親指と人差し指のハラが合わさるように「圧出」する。
「搾乳」と聞くと牛の乳しぼりを連想するのか、乳首をギュ~っと前に引っ張る人が多いんですね。
乳首を前に引っ張っても母乳はあまり出ません。
手での搾乳のコツ③:色々な方向から絞る(圧出する)
母乳を運ぶ乳管は、乳頭を中心に花火のように放射状に走っています。
だから、タテ・ヨコ・ナナメと色々な方向から搾乳してください。
このように色々な方向から搾乳することによって、乳房全体からまんべんなく母乳を取り出すことができます。
手での搾乳のコツ④:搾乳時に肩が上がらないようにする。
手絞りの搾乳は
- 手軽で、
- お金がかからなくて、
- 洗浄する器具が少ない
のがメリットですが、人によって、やり方によって、肩こり・腱鞘炎になりやすいのがデメリットです。
手絞りで搾乳する時は、次のようなことを意識したり工夫したりしてください。
- 脇を閉めて肩が上がらないようにする
- リラックスして体の力を抜く
- 搾乳する時にレンジでゆたぽん 首・肩用のようなグッズを使って、首・肩回りを温めておく
手での搾乳のコツ⑤:搾乳量を増やすためにホルモン「オキシトシン」を引き出す。
搾乳の理由が母子分離(赤ちゃんが入院中・職場復帰など)の場合は次のような工夫をすることで搾乳量アップが期待できます。
- 赤ちゃんの写真や動画を見ながら搾乳する
- 赤ちゃんが入院中の場合は、面会時に赤ちゃんの保育器(あるいはコット)のすぐそばで搾乳させてもらう
「赤ちゃんかわいいな、会いたいな」と思うだけで、リラックスしたり母乳を勢いよく押し出す「オキシトシン」というホルモンがたくさん分泌されます。
「オキシトシン」がたくさん出るように、赤ちゃんを思い浮かべたり、実際に見たりすると搾乳量を増やすことができます。
手で搾乳するときに避けた方がいい、2つのやり方
ここまで手で搾乳する時のコツを5つにまとめてきました。
ここからは、よくやりがちな、間違った、あるいは非効率的な搾乳方法についてご紹介しておきます。
こういう搾乳方法にならないように、気を付けてくださいね。
NGな手での搾乳方法①:乳頭の付け根から搾乳している。
乳頭の付け根あたりから搾乳すると…痛いです!
そして、痛いわりに母乳が出ない。
母乳量を決める重要なホルモンの一つに「オキシトシン」がありますが、オキシトシンの役割の一つに、「母乳を乳房の外にビュー!っと押し出す」というものがあります。
搾乳時(授乳時)に痛みを感じるとこんなことが起こります。
- 痛みを感じる
- →オキシトシンの分泌量が減る
- →母乳を乳房の外に押し出す力が弱くなる
- →母乳分泌量が減る。
だから、「おっぱいには痛いことはしない」というのが大鉄則です。
「痛い!」と思ったら、そこは恐らくあなたにとっての「母乳がいっぱい出る」ポイントじゃないということです。
NGな手での搾乳方法②:乳頭を引っ張っている。
このやり方は、痛みはさほど感じないかもしれませんが、搾乳できる母乳量は少なくなると思います。
ウシの搾乳では引っ張るようにするので勘違いする人が多いのだと思いますが、人間の搾乳方法のコツは異なりますので間違えないように(^-^;
繰り返しになりますが、母乳がたくさん出るポイントは、「乳頭から2~3㎝離れたところの体の少し奥」にあります。
そのポイントに指を置いて、乳頭の真下で指と指のハラを合わせて「圧出」するようにしてくださいね。
手での搾乳のために準備するもの3つ
手で搾乳するためのコツは以上になります。
ここからは、手絞りでの搾乳に必要なものをご紹介しておきますね。
手での搾乳準備品①:母乳バッグなど搾乳を保存するための道具
母乳バッグは、絞った母乳を保存するためのもので、1回使い捨てです。
哺乳瓶をたくさん用意できるなら、洗浄(消毒)した蓋つき哺乳瓶で保存することも可能です。
(病院・保育園などで第三者に搾母乳を与えてもらう場合は、母乳バッグ指定のことも多いです)
手での搾乳準備品②:絞った母乳を受け止めるための哺乳瓶・カップ・おちょこなど
搾乳を保管する母乳バッグの内側は滅菌されています。
母乳バッグに直接搾乳すると乳頭や手指がバッグ内部に頻繁に触れて衛生的でなくなります。
ですので、搾乳はいったん保存容器(母乳バッグ・哺乳瓶など)とは別の物(哺乳瓶・カップなど)に搾乳します。
哺乳瓶・カップ・おちょこなどに一旦母乳を貯めた後、清潔な手で母乳バッグの内側に触れないように注意しながら移し替えてくださいね。
手での搾乳準備品③:哺乳瓶・コップなどを消毒するもの
⇩こちらはレンジタイプの一例
⇩こちらは液体つけ置きタイプの一例
健康な赤ちゃんに関しては、「哺乳瓶、搾乳器の消毒は不要で、一般的な食器と同じように洗えばOK」とされています。
一方で、様々な機能が未熟なまま生まれた赤ちゃんの場合は、搾乳に使用する哺乳瓶・コップなどは搾乳する度に消毒することを推奨される場合もあります。
赤ちゃんがNICUなどに入院している場合、消毒がどの程度必要かは、主治医の先生に確認するといいと思います。
消毒が必要な場合は、液体つけ置きタイプでもレンジタイプでもどちらでもOKなので用意しましょう。
手で絞った搾母乳の保存方法と保存期間
母乳バッグに入れた搾母乳の
- 保管環境
- それぞれの環境での保存可能期間
は上記画像の通りです。
病院・施設によってはもっと厳しい基準を設けていることも珍しくないので、搾母乳を取り扱う施設で基準があるか確認してください。
自宅で管理する場合は、画像を参考にしていただければと思います。
搾母乳の保管については「搾乳の冷凍・冷蔵保存方法と保存期間」で詳しく解説しています。
まとめ
手で搾乳する場合のポイントや準備、保存についてまとめてきました。
搾乳器での搾乳方法も併せて知りたい方は「おすすめの搾乳器と、搾乳器での搾乳のコツ」をご覧ください。
- どこを圧迫すれば母乳がたくさん出るかポイントを探す。
- 乳頭の真下で親指と人差し指のハラが合わさるように「圧出」する。
- 色々な方向から絞る(圧出する)
- 搾乳時に肩が上がらないようにする。
- 搾乳量を増やすためにホルモン「オキシトシン」を引き出す。
【よくやりがちなNGなやり方の搾乳】
- 乳頭の付け根から搾乳している。
- NGな手での搾乳方法②:乳頭を引っ張っている。
【手で搾乳する時に必要なもの】
- 母乳バッグなど搾乳を保存するための道具
- 絞った母乳を受け止めるための哺乳瓶・カップ・おちょこなど
- 哺乳瓶・コップなどを消毒するもの(健康な赤ちゃんでは消毒は不要な事も多い)
【搾乳の保存条件と保存期間】
詳細は「搾乳の冷凍・冷蔵保存方法と保存期間」を参照
手絞りでやってみたけど、
…でうまくいかない。どうすればいい?