最新記事 by みかこ (全て見る)
- 中絶したいくらいツライつわりもある。 - 2020年5月7日
- 【つわり】改善する食べ物ってあるの?いつ終わるの? - 2020年5月6日
- 妊婦健診に行けない!仕事が休めない妊婦はどうしたらいい? - 2020年5月6日
という疑問にお答えします。
- 母乳パッドでかゆい・かぶれる時の対処法と薬の使用について
- 母乳パッドでかぶれる等のトラブルが起こる理由
- 母乳パッドを使わない方法
母乳パッドでかぶれる&かゆい時の6つの対処法
1日10回以上行うことも珍しくない授乳ですし、デリケートな場所のトラブルなので一刻も早く症状を改善したいですよね。
母乳パッドでかぶれる&かゆい時の対処法は以下の6つです。
- とりあえず母乳パッドの使用をやめる
- 汗をかいたらさっとシャワーor温タオルで拭く
- 市販の塗薬は使わず、赤ちゃんに安全なクリームで保湿
- 母乳パッドの代わりにガーゼハンカチ・タオルで代用する
- 赤ちゃんの抱き方・くわえさせ方が適切が見直す
- 改善しない時は皮膚科や母乳外来受診
対処①:とりあえず母乳パッドの使用をやめる
母乳パッドをつけていて、乳頭・乳輪・乳房に
- かぶれる
- かゆい
- 痛い
といった症状が出たら、まずは母乳パッドの使用は中止してください。
母乳パッドが原因かどうか分からなくても、とりあえず一旦使うのをやめましょう。
すでにトラブルを起こしている乳頭・乳輪・乳房の表面は刺激に敏感になっていますから。
母乳パッドでトラブルが起こる理由については後述しますが、日常的に母乳パッドを連続使用するのはリスクを伴います。
特にポリエステルなどの化学繊維を使用している使い捨て母乳パッドは、すぐに使用を中止しましょう。
対処②:汗をかいたらさっとシャワーor濡れタオルで拭く
母乳パッドでトラブルが起こる理由の1つは、「蒸れ」です。
- 蒸れてあせもができる時と同じような状況でかゆみ・痛みが出ることもありますし、
- 蒸れることによって、母乳パッド内で雑菌が増殖してトラブルが起こることもあります。
いずれにせよ、「蒸れ」を解消し、皮膚を清潔に保つ必要があります。
症状がひどい場合
手間はかかりますが、授乳する度に乳房全体をサッとシャワーで流すといいです。
バスルームまで行かなくても、洗面所で洗面器にお湯をため、手でジャブジャブおっぱいを洗うのもいいですね。
症状が軽い場合
授乳する度に清潔な濡れタオルで優しく拭いてください。
温かいタオルで拭けるとよりいいですね。
この時に、乳輪をゴシゴシ拭かないように注意!
乳輪にはモントゴメリー腺といって、乳輪を守ってくれる皮脂腺があります。
保護してくれる皮脂まで拭きとらないように、あくまで「優しく」「押し拭きするように」優しく拭いてください。
対処③:市販の塗薬は使わず、赤ちゃんに安全なクリームで保湿
授乳期、特に産後間もない時期に赤ちゃん連れで受診するのはハードルが高いと感じる人も多いと思います。
しかも自分のための受診となると、一層腰が重くなりますよね。
ゆえに、「市販薬でなんとかしよう!」と思う人もいるはず。
ただ、乳頭・乳輪は赤ちゃんが直接口に含む部分なので、自己判断で市販薬を塗るのはおすすめできません。
感染症など特殊な状況でない限り、一般的に乳頭・乳輪の痛み・かゆみは清潔・保湿・正しいくわさせえ方で改善します。
羊の脂からできている「ラノリン」は赤ちゃんにも安全とさせているので、乳頭・乳輪の保湿には最適です。
ラノリン商品は、メデラ社のピュアレーン、カネソンのランシノーが販売されています。
対処④:母乳パッドの代わりにガーゼハンカチ・タオルで代用する。
乳頭・乳輪・乳房皮膚がトラブルを起こしている時は、いつも以上に清潔に保つ必要があります。
母乳パッドの使用を中止するとブラジャーに直接母乳が付着し、そこから雑菌が増殖して不潔になる可能性もあるので、安全に使える代替品が必要です。
安全に使える代替品とは、ごく普通のガーゼハンカチ・タオルでOKです。
布製母乳パッドを購入する必要もないと私は思います。
この辺りの詳細は「母乳パッドは基本いらない!ガーゼハンカチ・タオルが安価で安全です。」にまとめていますが、ガーゼハンカチ・タオルの良さは以下の4点です。
- 洗面器を使って片手でジャブジャブ!と洗える。
- 布製母乳パッドに比べて、広げると薄いので、完全に乾くまでの時間が圧倒的に短い。
- ガーゼハンカチ・タオルは母乳パッドが不要になった後も使い道がたくさんあって、ムダにならない。
- とにかく安い!
対処⑤:赤ちゃんの抱き方・くわえさせ方が適切が見直す
そもそも、今起きている乳頭・乳輪のトラブルが母乳パッドだけが原因とは限りません。
赤ちゃんの乳頭・乳輪のくわえ方が浅くて、おっぱいに小さな傷ができているところに+母乳パッド使用による摩擦・蒸れが加わったことによって症状が悪化していることもよくあります。
初心に帰って、乳輪が隠れるくらい深く吸いつかせられているか確認しましょう。
対処⑥:改善しない時は皮膚科や母乳外来受診
対処①~⑤が徹底できれば、カンジダなどの感染症でない限り、数日で改善傾向がみられると思います。
対処して数日しても、症状に変化がなかったり悪化する場合は、是非受診してください。
最初に皮膚科と母乳外来どちらに行くのがいいかはケースバイケースです。
ただ、対処⑤の授乳方法を診ることができるのは母乳外来ですし、時間予約制で待ち時間が少ないことが多いので、迷ったらとりあえず母乳外来に行けば良いのではないかと思います。
母乳パッドでかぶれる・かゆい・痛い等のトラブルが起こる理由
ここまで、「母乳パッドでかぶれる・かゆい・痛い」といったトラブルが起こった時の対処法についてまとめてきましたが、そもそもなぜ母乳パッドを使うとトラブルが起こりやすいのでしょうか?
使い捨て母乳パッドでトラブルが起こる理由
使い捨て母乳パッドは「不織布=ポリエステルなどの合成繊維」でできています。
ですから、以下のようなメカニズムでトラブルが起きやすいです。
- 母乳パッドと乳首・乳輪との間で摩擦が起き、乳首がすれて赤くなったり痛くなったりする。
- 非常に蒸れやすいので、蒸れによる「かぶれ」を起こし、かゆみの原因になる。
- 蒸れやすい環境なので、キチンと授乳毎に交換しないと、雑菌が繁殖しやすくなり、かぶれ・かゆみ・痛みの原因になる。
コットン素材の母乳パッドでトラブルが起こる理由
「オーガニックコットンを使っていてお肌に優しい♪」を売り文句にしているコットン素材の母乳パッドもたくさん売っていますよね。
使い捨てタイプに比べたら、コットン素材の母乳パッドの方が良いのは言うまでもありませんが、ただし!「正しく使えば」です。
- 授乳の度に交換する必要があり、洗い替えを考慮すると最低10個は必要だが、1つの値段が高いために1つのパッドを連続使用している。
→蒸れたり雑菌が増殖して、かゆい・痛いの原因になる。 - 使ってすぐに洗濯できないので、その間に雑菌が増殖している可能性が高い。
- 生地が分厚いので、完全に乾燥しきれず、蒸れ・雑菌の増殖の原因になりやすい。
トラブル改善後も母乳パッドではなく、ガーゼハンカチ・タオルを使うのがおすすめです。
このように、母乳パッドの日常使用には意外とリスクが潜んでいます。
今回のトラブルが改善しても母乳パッドの連続使用はなるべく避け、「外出時だけ使い捨て母乳パッドを使う」などの工夫が必要です。
母乳パッドをしない方がいい理由や代用方法については「母乳パッドは基本いらない!ガーゼハンカチ・タオルが安価で安全です。」に詳しくまとめています。
まとめ
母乳パッドを使用していて、かぶれる・かゆい・痛いなどのトラブルが起きた時の対処法についてまとめてきました。
- とりあえず母乳パッドの使用をやめる
- 汗をかいたらさっとシャワーor濡れタオルで拭く
- 市販の塗薬は使わず、赤ちゃんに安全なクリームで保湿
- 母乳パッドの代わりにガーゼハンカチ・タオルで代用する。
- 赤ちゃんの抱き方・くわえさせ方が適切が見直す
- 改善しない時は皮膚科や母乳外来受診を
記事中にも書きましたが、乳頭・乳輪の強い痛みの原因は母乳パッド使用によるものだけでなく、カンジダなどの感染症であることも時々あります。
カンジダの場合は赤ちゃんの口腔内にも感染していたり、オムツかぶれの原因になることもあります。
かゆみ・痛みが続く場合は、なるべく早く受診し、適切な治療を受けてくださいね。
どうすれば治るんだろう?