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という疑問にお答えします。
- 搾乳をレンジ・熱湯で温めるのはNG&ダメな理由
- 母乳成分をなるべく変化させない、保存した搾母乳の温め方
母乳成分を壊さない搾乳の温め方:レンジ・熱湯はダメよ!
搾乳した母乳をレンジ・熱湯で温めるのはやめてね
- 搾母乳をレンジで温めたり・解凍したりはNGです。
- 冷蔵母乳・解凍した冷凍母乳は、37℃未満のお湯で温めてください。
母乳を人肌以上の温度で温めるのは厳禁なんですよ。
「レンジの『解凍機能』ならいいでしょ?」と言う人もいますが、NGです。
レンジは加熱ムラが非常に激しく、「一部凍ったままなのに、一部は超高温」ということがザラにあるからです。
次は、母乳を高温にさらしてはいけない理由を解説していきますね。
搾母乳をレンジ・熱湯で温めないでほしい理由は、母乳成分の変性を防ぎたいから
冷蔵・冷凍保存していた母乳をレンジ・熱湯などの高温で加温してはいけない理由は、「母乳に含まれる成分が変化して、活性を失うから」です。
- IgA(初乳に特に多く含まれる、免疫グロブリンの一種)
- 熱量(エネルギー)
- 水溶性ビタミン
- 消化酵素
など
搾母乳も赤ちゃんに与える生活は、経験のない人の想像以上に大変ですから「短時間でパッと温めたい!」と思うのは当然のことだと思います。
でもせっかく搾乳した母乳ですから、できるだけ母乳の持つメリットが最大化するように赤ちゃんに飲ませてあげたいですよね。
次は「どんな方法なら母乳成分を変化させずに加温できるか」について解説していきますね。
母乳の成分をなるべく壊さない搾乳の温め方
母乳はお母さんの体温である36~37℃でメリットが最大化されます。
低温での保存も、高温での加温も、母乳成分にダメージを与えることが分かっています。
「保存のための低温」は仕方ないので、せめて温め方で母乳成分を変化させないように注意したいですね。
冷凍母乳の場合
まず前提として、搾乳後すぐに冷凍した母乳の保管期間は以下のようになっています。(病院によって保存期間が異なることもよくあります)
- 健康な乳児:3~6ヶ月
- NICU入院児:3ヶ月
- 冷蔵庫内に移動させ自然解凍 or 水道で流水解凍
- 解凍後は冷蔵庫で24時間保存可能
- 解凍した搾母乳→37℃未満のお湯で加温(温度が下がるので、37℃未満のお湯を交換しながら温めると早い)
冷蔵母乳の場合
まず前提として、搾乳した後に冷凍せず冷蔵庫に入れた場合の保存期間は以下のようになっています。(病院によって保存期間が異なることもよくあります)
- 健康な乳児:72時間
- NICU入院児:48時間
37℃未満のお湯で加温(温度が下がるので、37℃未満のお湯を交換しながら温めると早い)
搾乳の保存方法・保存期間
先述したように、低温での保存も、高温での加温も、どちらも母乳成分にダメージを与えます。
搾乳をする時には保存は付き物ですし、低温を避けるためにずっと常温で置いておくのも衛生的でなくオススメできません。
では、母乳のメリットをなるべく生かせる保存方法とはどんなものでしょう?
優先順位をつけるとこうなります。
- 新鮮非冷蔵母乳:搾乳してそのままの新鮮な母乳
- 新鮮冷蔵母乳:搾乳後冷蔵保存した母乳
- 冷凍母乳:搾乳後冷凍保存した母乳
もちろん、それぞれ保存可能期間があり、①が一番保存可能期間は短く、③が一番長い期間保存できます。
詳しくは「搾乳の冷凍・冷蔵保存方法と保存期間」で解説していますので、併せてご覧ください。
まとめ
搾乳して冷蔵庫・冷凍庫で保管した母乳を温める時の注意点についてまとめてきました。
- 搾母乳をレンジや37℃以上のお湯で温めるのはNG
- 母乳を高温にさらしてはいけない理由は、母乳成分の変化を防ぐため
- 母乳成分をなるべく変化させない、保存した搾母乳の温め方
レンジとか熱湯で温めてもいい?